当園は、人間形成の基礎を作る大切な時期を国際都市香港で生活する幼児達のために、
在香港日本国領事館、香港日本人倶楽部、香港日本人商工会議所、
香港日本人学校、日本人企業の協力のもとに、
1986年、香港政庁教育署に認可された唯一の日本語幼稚園として
「オイスカ香港日本語幼稚園」の名称で開園しました。
当園は、常に日本の幼児教育会と連絡を取り合いつつ、且つ、香港という場を生かした国際的視野にたった教育に力を入れています。
日本の伝統的な文化行事(夏祭り、餅つきなど)も多く取り入れ、21世紀に羽ばたく個性豊かな国際人の育成を目標として、
ユニークで創造的な教育を行っています。
1986年1月 | 香港島北角にて「オイスカ香港日本語幼稚園」開園 | ||
1995年8月 | 園児数増加に伴い、九龍サイド藍田に移転 | ||
1996年4月 | 香港島北角にて"少人数制・縦割り保育"を特色とする「オイスカ北角幼稚園」を開園 | ||
2009年4月 | 香港島北角にて「オイスカ香港日本語幼稚園」と「オイスカ北角幼稚園」を統合 |
健康第一をモットーとし、とんだり、はねたり、走ったり、1日1回はいきをはずませ汗をかき、体力、気力を養います。
子どもの持っている純粋な気持ちを大切にしつつ、友達と手を取り合い、動物に触れ、天真爛漫でだれからも愛されるような心を育成します。
子どもは、遊びながら見る力、聴く力、物を扱う力、そして判断力を身につけていきます。
子どもの探求心を満足させ、想像力を養い、感覚を磨き、考えようとする姿勢を培います。
いつでも、どこでも笑顔で挨拶ができ、洋服の着脱、食事の行儀など基本的な生活習慣を身につけます。
『三つ子の魂、百までも』といわれますように、乳幼児期に経験したことや、教えられたことは心の深奥部(この部分は往々にして自分にも認識できない『無意識』の世界)に深く刻みつけられて、一生忘れることがありません。
子どもの心は最初、白紙のようなもので、生まれた瞬間から、自らの身体に具わった5つの感覚器官を用いて身近な環境からいろいろな情報を獲得して白い紙のような心に書きこんでいきます。しかも、ここで書きこまれたものは絶対に消すことができません。したがって、乳幼児の生育環境、特に家庭環境、つまり、文化財が大切なのです。
また、子どもは生活そのものを通して基本的な生活習慣(睡眠・清潔・食事・排泄・衣服の着脱)を身につけ次第に自分の身の周りのことは自分でできるようになります。これを、自立とよびます。そしてこの自立がその後に発達する『知能』や『社会性』の基礎になります。さて、幼稚園に入ると同じ年頃の子ども達と遊ぶ中で友達関係をもつことができるようになり、社会で生活していくのに必要な『きまり』を学習していきます。つまり、家庭と幼稚園とでは学習する内容が異なるのです。幼稚園は育児のお手伝いはできても、家庭の代わりをすることはできないと言えます。したがって幼稚園としては家庭と連絡を密にとりながら、保育を進めていきたいと考えています。
理事長挨拶
オイスカ(OISCA)は東京に本部を置き、主にアジア太平洋諸国を中心に農村開発、人材育成などを進め、ボランティア精神を基として地球環境を考え、各国での植林活動、人材育成、農・工業技術支援、国際交流などの活動に取り組んでいる国際NGO(非政府機関)です。
教育活動にも力を入れており、国内には、オイスカ高等学校(寮制)・オイスカ開発教育専門学校(寮制)や研修センターがあります。
オイスカ日本語幼稚園は、当初香港にて在留邦人の皆様のご要望にお応えし、これからの日本人、そして真の国際人として生きていく子どもたちに、少しでも日本の伝統・習慣をお伝えするべく、1986年1月“オイスカスピリット”の建学の精神を基礎として、ここ香港に遊びの舎を創設したことを皮切りに、上海、広州、マニラ、タイ各地に幼稚園を設立して参りました。
当園が今日を迎えることが出来ますのは創立準備当時からの在香港日本国総領事館をはじめ、香港日本人倶楽部、香港日本人商工会議所,香港日本人学校及び多数の日本人企業各位のご協力、御尽力の賜であり、また、創立時に辛酸を共にされた諸先生方の弛まぬ情熱のおかげであります。本当に感謝にたえません。
幼児教育の成果は20年後に現れると幼児教育専門家の方々より伺っております。幼稚園教育では専門的な知識や技術も必要でしょう。しかし、人間形成の基礎づくりに大いに影響を与える人柄、人間性がさらに重要です。この為にも豊かな人間性を持って子どもと一緒に遊べる保育者を迎え香港の皆様に安心していただけるよう、日夜努力しております。
今日では約100名のお子様をお預かり致しておりますが、ご父母の皆様方、教職員及び幼稚園とが三位一体となって子育てに力を入れることが重要なことと思います。今後とも皆様方のご理解とご協力を切にお願い申し上げます。
理事長黒田 祐之進
全オイスカ日本語幼稚園 理事長
オイスカ・インターナショナル 副総裁
公益財団法人オイスカ 中国・香港駐在代表
オイスカ カレッジ リミテッド 理事長
園長挨拶
親心、あるいは教師の心とは、「育ての心」です。聖書の中には、山上の垂訓の部分で、イエスの態度は、「権威あるもののごとし」と表されていますが、まさに子ども達に対する親の態度は、一面やさしくもあり、また権威あるもののごとくありたいと思います。その両方を含めた気持ちが、「育ての心」でしょう。
子どもの傍らにある大人は、すべて素晴らしくあらねばならぬ」と述べた言葉がありますが、幼児期も少年期でも、遊びや日常生活をともにする中で見る大人の姿は、素晴らしかったり、素敵だったり、カッコよかったりと、表現は違いますが、子どもは常に憧れの対象が見つかれば、それに近づき模倣し、空想し、努力します。
ところが、この頃は、逆に憧れる精神の対象を得ることができずに、物に心を奪われることが多い時があります。人に憧れることは、ほかの物とは比較できない価値をもちます。人に憧れ、その精神を真似て育つような親としての在り方を、我が子への継承として努力していく気持ちを、特に乳児期、少年期には持ち続けていきたいと願っています。
子どもへの愛から産まれる「育ての心」を、我が子の成長とともに親の励みとし、そこに育つ子ども達に「まことの心」をもってほしいと願います。
新しい環境の中で、喜びや不安の中で、子ども達はいつも親を見ていることを忘れずに、「育ての心」を持ち続けて、穏やかな心と体の成長を促してほしいと思います。
園長米川 晃
学校法人青葉学園 理事長・園長
社会福祉法人柏学園 理事長・園長